手の症状・疾患について

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手の症状・疾患について

手指(手首)の外傷で多く発生するのは、球技種目における「突き指」ですが、コンタクトスポーツにおいては転倒し手首をついた時に起こる「コーレス骨折」「舟状骨骨折」などがあります。

 肘では「テニス肘」「野球肘」といった使い過ぎによる障害が多くみられます。

スポーツ時の手や肘は、曲げ伸ばしのほかに前腕の捻りなど複雑な動作が加わるため、筋肉が付着している骨や靭帯、腱などにストレスがかかり炎症が生じ易くなります。特に肘は発育期の子供に特有のスポーツ障害が起こり易い部位なので注意が必要です。これらは徐々に痛みがでてくるため、ひどくなってからでないと発見されない事があります。

親や指導者も注意深く子供を観察するとともに、症状が悪化しないよう早期治療を心掛けましょう。

手

リトルリーグ肘

リトルリーグ肘とは、骨がまだでき上がっていない成長期の子供が、投球動作などを繰り返すことで、肘の内側の成長軟骨に損傷を起こしたものをいい、特に野球をしている子供に多いため「リトルリーグ肘」と呼ばれています。

投球動作に必要な筋肉の腱は、子供の場合、普通の骨より弱い「成長軟骨(骨端線)」に付いて、投球動作により肘の内側に強力なストレスが加わると、障害が起きてきます。またそのまま投球動作を続けていると剥離骨折を起こす場合があります。子供のケガは、親や指導者がしっかりと病状を把握していることが大切です。

早期に発見すれば離れてしまった成長軟骨を戻すことが出来ます。今後の骨の成長に影響を及ぼすことも考えられるので、早期に専門医の診断を受けましょう。

出現頻度の高いスポーツ

野球・ソフトボールなど

症例

12歳男子小学生(軟式少年野球チーム所属)

ポジションピッチャー。ピッチング練習中に肘に痛みが出た。最初は我慢をして投げ続けていたが、段々と痛みが強くなり、投球不能となった。


舟状骨骨折

コンタクトスポーツなどで腕を伸ばしたまま手のひらをついて倒れると、手関節の舟状骨が橈骨に圧迫されて骨折してしまうことがあります。

初期は腫れも少なく、レントゲンでも骨折がはっきりとしないことが多いので、手首の捻挫と間違われてしまうことがあります。2週間くらい経つと骨折線もはっきりするため、痛みが引かない場合は再検査をするようにして下さい。

舟状骨は血液循環が悪い場所なので、骨折している場合はしっかり、ギプス固定などの処置を行わないと、なかなか骨が癒合しません。そのため長期にわたって手関節の障害が続くことがあり手術になる事が多い骨折です。

早期の診断が問われるため、受傷直後はしっかりアイシングをし、骨折を疑って早めに受診するようにしましょう。

出現頻度の高いスポーツ

スノーボード・スキー・バレーボール・柔道など

症例

20歳男子大学生(体育会柔道部所属)

柔道の練習中、投げられた際に、腕を伸ばしたまま手のひらをついて倒れた瞬間、手首に痛みが走った。軽い痛みはあったが腫れも少なかったため捻挫だと思いそのままにしておいたが、10日経っても痛みが取れないため受診した。


マレット指

「マレットフィンガー」は主に球技種目で多く発生し、指先にボールなどが当たった衝撃で指先の伸筋腱が引っ張られ損傷してしまう状態です。

一般的に「突き指」というと単なる指の捻挫と軽視されがちですが、脱臼や骨折を伴っている場合も少なくありません。受傷直後はしっかり応急処置を行い、腫れや痛みがひどい場合は早めに病院へ行きましょう。

しかし、初期はレントゲンでも骨折などの判断がしにくい場合があり、また骨折を伴わない腱断裂の可能性もあります。指が伸ばせなかったり、腫れや痛みが引かない場合は2週間後くらいにもう一度、専門医に診察をしてもらうようにしましょう。

脱臼や骨折の場合は、手術をする場合と手術せず指を固定する装具をつけて治す場合があります。

出現頻度の高いスポーツ

バスケットボール・バレーボール、ソフトボールなど

症例

18歳女子高校生(バスケットボール部所属)

練習中パスを受けた際、指先にボールが当たり痛みが走った。そのままプレーをし続け、練習後には湿布を貼っておいたが、2,3日しても腫れがひかず、指が伸びない状態が続いている。