足関節捻挫に対するテーピング【理学療法士監修】
※本記事は、当院の理学療法士が監修しています。
01
「固めるだけ」じゃない?テーピングの目的別使い分け
02
足関節捻挫に対するテーピング【ホワイトテープ編】
03
足関節捻挫に対するテーピング【キネシオテープ編】
04
自己流は危険!テーピングを行う際の4つの注意点
05
佐藤整形外科が目指す「テーピングからの卒業」
「固めるだけ」じゃない?テーピングの目的別使い分け
テーピングと聞くと「痛いところをガチガチに固定するもの」というイメージがあるかもしれません。しかし当院では、怪我の状態や目的に応じて、大きく分けて2つのアプローチを使い分けています。
関節の固定・可動域の制限(守るテーピング)
傷んだ靭帯や筋肉に負担がかからないよう、特定の動きを制限して再発を防ぎます。(主にホワイトテープを使用)
筋肉のサポート・動作の促進(動かすテーピング)
伸縮性のあるテープで皮膚や筋肉に刺激を与え、弱っている筋肉の正しい動きを引き出します。(主にキネシオテープを使用)
足関節捻挫に対するテーピング【ホワイトテープ編】
テーピングを巻くときは足首をすねに対して90度に保ちましょう。
その1:フィギュアシックス(強度「弱」)
内くるぶしの上から足底へ向かう

足底から外くるぶしの前に持ち上げる

内くるぶしの上に貼る

2本目は1本目より半分踵側にずらす

2本目も1本目と同様に巻く

その2:フィギュアエイト(強度「中」)
外くるぶしから足底へ向かう

足底から外くるぶしの前に持ち上げる

足首前方を通り、内くるぶしを通る

アキレス腱を通り、外くるぶしに貼る

2本目を巻くと強度がさらに向上

その3:スターアップ+フィギュアエイト(強度「強」)
内くるぶしの上から足底へ向かう

外くるぶしの上に持ち上げて貼る

2本目は1本目より半分指側にずらす

3本目は2本目より半分踵側にずらす

外くるぶしの上に持ち上げて貼る

4本目を3本のテープの上に貼る

足首前方を通り、足底へ向かう

足底から足部外側に持ち上げる

足首前方を通り、アキレス腱へ向かう

外くるぶしの上に貼る

足関節捻挫に対するテーピング【キネシオテープ編】
テーピングを巻くときは足首をすねに対して90度に保ちましょう。
その1:強度「弱」
踵内側から始め、テープを持ち上げる

すねの内側まで引っ張る

2本目は1本目から半分指側にずらす

外くるぶしの上に持ち上げて貼る

3本目は2本目より半分指側にずらす

2本目と同様に外くるぶしの上に持ち上げて貼る

その2:強度「中」
内くるぶしの上から足底へ向かう

外くるぶしの上に持ち上げて貼る

2本目は1本目より半分指側にずらす

3本目は1本目より半分踵側にずらす

外くるぶしの上に持ち上げて貼る

4本目を3本目のテープ上から始める

軽く1周巻く

これらのテーピングは基本的な巻き方の一部であり、他にも様々な方法が存在します。
自己流は危険!テーピングを行う際の注意点
テーピングは非常に効果的ですが、間違った方法で行うとかえって症状を悪化させることがあります。以下の4つのポイントを必ず守ってください。
きつく巻きすぎない(血流障害・神経圧迫の防止) 締め付けすぎると血行不良を招きます。足先が冷える、皮膚が変色する、しびれる、巻く前より痛む場合はすぐにハサミで切って外してください。
皮膚トラブル(かぶれ・水疱)に気を付ける 長時間貼り続けたり、勢いよく剥がすと肌を痛めます。1日ごとに貼り替え、肌が弱い方は下地用の「アンダーラップテープ」を使いましょう。
「痛みが消えた=治った」と過信しない テーピングは外側からのサポートであり、傷んだ組織を直接治すものではありません。無理をして負荷をかけると重症化の恐れがあります。
テーピングに依存しない(頼りっぱなしはNG) 常に頼り切ってしまうと、本来働くべき筋肉やバランス感覚がサボってしまい、筋力低下を招きます。これが「何度も捻挫を繰り返す慢性化」の原因になります。
佐藤整形外科が目指す「テーピングからの卒業」
当院では、ただ治療としてテーピングを巻くだけでなく、患者様が安心して全力で復帰できるよう、以下のような指導とリハビリを重視しています。
「現場で自分で巻ける」実践的な指導
部活動の現場や自宅で正しく再現できるよう、学生本人だけでなく、ご家族や指導者の方にも分かりやすくコツを伝授します。
競技や回復期に合わせた「オーダーメイド」
スポーツの種目(ポジション)や怪我のステージに合わせて、「しっかり固定」か「筋肉のサポート(促通)」かを最適に使い分けます。
リハビリとセットでの根本改善
最終的にはテープなしで100%のパフォーマンスを発揮できるよう、筋力やバランス感覚を取り戻すリハビリを並行し、「テーピングからの卒業」を全力でサポートします。
